理事長 高津 庸
近年、日本は世界各国から文化や風習、食習慣など様々な分野で注目されています。
例えば、世界中の人々によって武道が嗜まれ、生活習慣病の根本治療に和食が注目され、「勿体ない」という言葉が世界の人々に知られるようになり、日本のもてなしの心や思い遣りの心に多くの外国人が心を打たれているのです。

また、日本という国は、災害の多い国でもあります。
数々の大地震、津波、台風、火山の噴火、それらによる天候不順が歴史の中で度々繰り返されてきました。
しかし日本人は決して諦めず、その厳しい環境に順応し乗り越えてきたのです。
先の東日本大震災の混乱の中、食料や物資が行き渡らなかったにも拘わらず略奪がほとんど起こらなかったことに、海外の人々は驚きの目を向けました。

自分が極度に困っているにも拘わらず、人道を外れないこの誠意はどこから来るのでしょうか?
かつての日本が、自己本位の損得よりも他との関係に価値を見出し、互いに思い遣り、支え合い、尊重し合うその精神こそが人間社会に必要なものだということを、苦難の歴史を経て学び、文化として大切に受け継いできたからなのではないのでしょうか。

このように、他の国にはない素晴らしい文化を持ちながらも、我々日本人がその意義や根本をなすものに関心を持たず、よそ見ばかりをして、自国の文化を衰退させてしまうのはあまりに惜しいのです。
そうした想いから、この特定非営利活動法人日本文化武道研究所を設立し、日本文化や日本の精神の素晴らしい面を、誰にでも理解できるような形で残し、日本国内のみならず、世界に向けて発信していき、微力ながら人々の幸福、世界の平和に役立てていきたいと考えております。