代表 高津 庸
1976年12月17日生まれ
空手道四段、柔道初段
主に打撃技を指導
この目黒武道研究会は、当時所属していた空手道場の仲間数人が集まり、それまでは寸止めルールの大会ばかりであった試合の場を、キックボクシングルールや総合格闘技ルールの大会へと移して、 より実戦的な実力を身に付けたかったこと、また、会派の形にとらわれず自由に自分のスタイルを研究できる場が欲しかったことが理由で発足するに至りました。

ここでは、一般にありがちな号令に合わせての反復練習にはあまり重きを置かず、それぞれが据えた自分の課題を時間をかけて徹底的に追求することで、自主性や探求心を発揮して練習の緻密さを高めています。
そして、一人が得た技のコツはみんなで共有して、それぞれの得意技がみんなの得意技になるように、お互いに高め合い助け合うようにしています。

僕らの中には天才的な人材はいません。合同練習のスタイルでは、元々センスのある人ばかりが上達し、そうでない人は取り残されてしまうのです。
だから僕らの練習は、丁寧にじっくりと時間をかけて身に染み込むまで繰り返す方法を採っています。センスに恵まれない人は、やる気と工夫でそれを補なえば必ず確実に上達していきます。
どんな小さなことでもいいから、一回の練習で何か一つ身に付くことや発見があるように、それを実感するまで何度も繰り返すことが必要なのです。だから、決まった本数だけをやるような合同練習ではダメなわけですね。

そうやって、問題を一つずつ解決して克服していけることを知ると、勉強や仕事も同じように努力や工夫ができるようになります。技の上達を目差すことによって自分自身の物事に対する姿勢、 性格や気質までもが改善されてゆき、生活の中の色んな場面でそれが活きてくるのです。そこが武道を長く続ける醍醐味ではないでしょうか。

僕が武道を始めたのは30を過ぎてからでした。それまでも、運動らしい運動などしたことがなく、仕事もデスクワークなので身体は鈍りきっていました。
僕が最初に始めたのは空手でした。息子二人が空手をやりたいというので見学に行ったら、「お父さんも一緒にやりませんか?」と言われて始めたのがきっかけでした。 そしたら息子達よりも自分の方が夢中になってしまい、武道の深みにはまってしまいました。

その後、自分の体格では空手は合わないと思い、柔術を習い始めました。子供の頃はプロレスが好きだったこともあり、どうやら自分には柔術の方が向いているようです。
どちらにしても、身体を動かして汗をかくこと自体がとても気持ちが良いですし、身体が丈夫になります。

子供たちにとっても、大勢の中で揉まれたり、大人が真剣な目をして練習しているのを目の当たりにしているだけで心の教育になります。
子供はやはり口で言うだけじゃわからないんですよ。でも心は敏感だから、集中して張り詰めた空気や、大会などで高揚した雰囲気を味わうと、しっかりと何かを学び取っているんですね。

だから、そういう機会をたくさん与えてやることは、とても良い勉強になっていると思います。学校の勉強も大事だけど、それ以上に、特に小中学生くらいまでは将来真っ直ぐ成長するための 心の地盤を作ってやることの方がずっと大事だと思います。そして、大人にとっては凝り固まった頭をほぐしていくようなきっかけになるはずです。
恐らく、現代人にはもっともっと必要なんだと思います。知識だけじゃなく、肌で感じ取るような経験が。

副代表 横山 和忠
1970年10月4日生まれ
柔術紫帯、空手道初段
主に寝技を指導